結婚指輪と婚約指輪の違いをご存知ですか?
プロポーズや結婚を考え始めたあなたにとってまず気になるのが、婚約指輪や結婚指輪のことでしょう。しかし、婚約指輪と結婚指輪に込められた意味や価格相場、さらにデザインの違いといった基礎知識がない状態では、彼女を喜ばすことは難しいでしょう。
私自身も結婚を前に、指輪についてゼロから調べました。今回はその経験から、結婚指輪と婚約指輪の違いを徹底解説。さらに指輪をはめる指に込められた意味合いも網羅してご紹介します。ぜひこちらをご覧いただき、結婚指輪と婚約指輪の基礎知識を理解していきましょう。
そもそも結婚指輪と婚約指輪は何が違うの?
結婚指輪も婚約指輪も結婚を決めたカップルにとってどちらも大切なものです。しかし、そもそも結婚指輪と婚約指輪とはいったい何が違うのでしょうか?今回は結婚指輪と婚約指輪の意味、価格相場、デザインの違いをそれぞれ比較していきましょう。
【結婚指輪、婚約指輪の意味合いとは?】
婚約指輪と結婚指輪は同じ指輪であっても意味合いは全く異なります。エンゲージリングと呼ばれる婚約指輪はプロポーズや結納の時に、男性から女性に向けてプレゼントする指輪になります。婚約指輪は、男性が女性に対して贈る指輪であり、「愛の誓い」としてプレゼントするのが一般的です。
婚約指輪の起源は古代ギリシャ、ローマの時代にまでさかのぼると言われています。古代ギリシャ、ローマでは婚約の証として鉄の輪を用いていたとされており、そこから左手の薬指に婚約指輪を付ける習慣が生まれたようです。
一方、結婚指輪はマリッジリングとも呼ばれ、結婚の証として男性と女性で、ペアのリングを身に着ける指輪のことです。男女で全く同じデザインの結婚指輪もあれば、少しデザインを変えたり、幅を変えたりしているものもあります。女性には宝石があしらってある結婚指輪もあるでしょう。また結婚指輪は「絆の証」としても考えられています。
この結婚指輪は結婚式の指輪交換で交換するのが一般的で、結婚指輪を左手薬指につけることで既婚者であると周りに知らせることができます。
【結婚指輪と婚約指輪の価格相場】
同じ指輪であっても、婚約指輪と結婚指輪では価格相場は大きく異なります。また指輪は選ぶブランドや宝石の大きさ、種類によって価格に大きな差があります。平均的な相場としては婚約指輪の平均価格が35万円前後と言われています。
一方で結婚指輪は日常的にずっと身に着けるリングですし、男性とペアでつけるのでシンプルなデザインが人気です。一般的な価格相場は24万円前後になります。
婚約指輪と結婚指輪ではかなりの価格の差があり、婚約指輪は結婚指輪の1.4倍程度の費用が必要となります。
【結婚指輪と婚約指輪のデザインの違い】
結婚指輪と婚約指輪は価格相場にも差が生じていますが、デザインの違いもよく見られます。
まず婚約指輪のデザインは結婚指輪に比べて派手なものが多いです。婚約指輪は男性から女性に対してのプレゼントで、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなど様々な宝石をあしらったリングが選ばれています。
一方で、結婚指輪は夫婦でお揃いのペアリングになるので、男性、女性問わず普段から身につけやすいように、シンプルなデザインが多いです。
結婚指輪と婚約指輪の重ね付けでさらに輝く!セットで作る方法
婚約指輪と結婚指輪はそれぞれ別の意味合いがありますが、その2つを重ね付けすることでより輝きが増します。ここでは婚約指輪と結婚指輪の重ね付けについて解説していきます。
近年、結婚指輪と婚約指輪を重ね付けして楽しむことを前提として、指輪選びをするカップルが多いです。それだけでなく、指輪ブランドでも重ね付けを前提とした指輪を用意していることが増えています。結婚指輪と婚約指輪は同じ指に付けることで輝きが一層増すのです。
以前であれば、婚約指輪は高価で大きい宝石が付いて、日常生活には向いていないというイメージが強かったようです。実際に婚約指輪をもらった女性でもめったにつけないで、タンスの肥やしになっている指輪だという方がいらっしゃるほど。しかし現在では重ね付けをして楽しむというカップルが増えてきているのです。
結婚指輪と婚約指輪の重ね付けのメリットとしては、ボリュームが出て華やかな印象になることです。同じブランドで購入すれば統一感もあり、よりいっそう綺麗に見えるでしょう。
一方で、デメリットとしては、重ね付けをすることで指輪同士がぶつかってしまうため、傷がつきやすくなるという点があります。傷がつきにくいようにするためにはそれぞれの指輪の形状を考慮して購入することが大切です。
さらに指輪のサイズ選びが難しくなるという点もあるでしょう。結婚指輪と婚約指輪を購入した場合、指の内側に付ける方の指輪のサイズが大きくなります。
また育児中のママさんや、仕事をしている人は、結婚指輪は着用できても、婚約指輪と結婚指輪の重ね付けは邪魔になってしまって、日常的にはつけられない…というケースもあります。
結婚指輪と婚約指輪を重ね付けする場合には、正しい付け方があります。まず結婚指輪は内側にはめて、婚約指輪は外側にはめるのが一般的です。指輪を交換するときに、一度婚約指輪をはずし、結婚指輪をはめてから、その結婚指輪を婚約指輪でロックして、「永遠の愛の証」にすると考えられています。
実は違う!指によって込められた想いのあれこれ
結婚指輪や婚約指輪などのブライダルリングは左手の薬指に付けるというのが常識とされています。ではなぜ左手の薬指に指輪はめるのでしょうか?実は指に込められた想いがあるのです。
結婚指輪を左手の薬指に付けるようになったのは、1614年ヨーロッパが起源と言われています。ローマ典礼儀式書によって、「結婚指輪は今後、左手にはめるべし」と定められており、貞節と誠実の証として左手に結婚指輪を付けるのが良いとされました。
ギリシャ時代、心臓にはその人の心(感情)の中心があると考えられており、心臓の中心に愛があると信じられていました。ギリシャ神話の中でも「左手の薬指には心臓につながる太い血管がある」と伝えられており、左手の薬指で体に悪いものに触れると心臓に信号を伝えるとまでされていました。
さらにヨーロッパの慣習ではそれぞれの指に意味合いが込められていました。それがこちらです。
親指「意思」「信念」
人差し指「大胆」
中指「分別」「直観」「インスピレーション」
薬指「愛情」
小指「傲慢」「恋の出会い」
リングをそれぞれの指にはめると上記のような意味になると考えられたことから、ブライダルリングは左手の薬指にはめる習慣が生まれ、その習慣は年月が経過した今でも世界中に続いているのです。
またリングは円の形をしており、途切れません。このリング(円)は永遠と輪廻の象徴と言われており、このリングを左手の薬指にはめることで、二人の愛が永遠に結びつくと言われています。
近年では左手の薬指には愛する人との愛情や絆を深める意味があるとも言われており、リングをはめることで願掛けやお守りの意味合いで、愛する人とずっとつながっていられると感じる人が多いようです。
実際、私達も左手の薬指にリングをしている人を見ると「結婚しているんだ」「恋人がいるんだ」という目で相手を見るでしょう。リングをすることで周囲にパートナーがいることのアピールすることにもつながります。
エンゲージリングをプレゼントした男性側からしても、彼女のハートが左手の薬指を通して、自分のあげたエンゲージリングとつながっていると安心する人も多いのではないでしょうか?
いかがでしたか?
エンゲージリングやマリッジリングにはそれぞれ異なる意味があり、価格やデザインなども異なります。基本的な情報を理解した上で、指輪選びをすることでより自分にあったもの、お互いに合ったものに出会えるでしょう。一生の愛を誓って持ち続ける、つけ続けるものがエンゲージリング、マリッジリングですので、納得のいくものを選んで下さい。